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Viva La Vida/美しき生命



II

Feb. 7, 1978

晴れ、モノレールでのキャンペーンに参加
パトロール中、クアドラルート地区で引ったくり犯を確保

 ポセイドンラインのキャンペーンに参加、モノレールと並んで飛行し、パトロールをした。多くの人々が参加してくれたようで嬉しく思う。コールがあれば即座に中止、出動の予定だったが、幸いにも今日は出動なしだった。多くの市民と触れ合うことができ、得る物も多かった。

 その後はバーナビー君と夕飯を食べた。約束が実現したのは実に喜ばしいことだ。あのレストランには初めて行ったが、とても美味しい。そして美味しい。カロリーを摂取しすぎたかもしれない。明日は少し調整したい。
 バーナビー君はここ数日、友人というものについて考えたと言った。実を言うと私も同じだ。昔は遊び仲間やクラスメートと簡単に友人になっていた気がするけれど、子供の頃簡単だったことは、大人になるとしばしば困難になってしまう。不思議な話だ。しばらく意見を交換したが、なかなか結論が出なかった。そこで、まずは『契約書』を作ろうという話になった。なんて画期的な、そして素晴らしい提案だろう。やはりバーナビー君はスーパールーキーだ。それぞれ加えるべき条項を考え、次回までに草稿を持ち寄ることになった。次回の約束は2/12のランチだ。忘れないようにここにも書いておく。「次」があることはきっと、どんな人類にも素晴らしいことだ。
 それにしても今思えば事件のことばかり話していた気がする。彼の鋭い指摘はとても参考になり、そして考えさせられるが、もう少し別の話もするべきだっただろうか?友人同士とは一体どんな話をするものだったかな?改めて考えてみると難しい問題だ。私は楽しかったが、彼はどうだっただろうか?今度尋ねてみたい。

 パトロールの際、クアドラルート地区で帰宅中の女性のハンドバッグを奪い、逃走中の男を確保。か弱い人に助けを与えるどころか、その人から大事なものを奪おうとしているとは、許されることではない。バッグを無事女性の元へ戻せたことを嬉しく思う。

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