転回するILY
※ 2014-10-05 / ザ・ヒーローショウ4 / A5コピー2冊組 / 兎空※ Pixiv掲載: https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10309087
TIGER&BUNNY:兎空
2012/04/22 – 2013/10/11
I シュテルンビルトは人口二千万を超える大都市だ。もちろん、そんな恒真式を冒頭で持ち出したところで、それが言い訳になるとは思っていない。陽は東から昇る。だからと言って、北を向いて寝ている人間が寝坊し
人生の香辛料 バーナビーは実のところ、彼についての大半を予測できていた。 窓一面に広がるのは、美景を金で買うといういかにも世俗の垢にまみれた例えでいくらでも形容できそうなシュテルンビルトの夜景だ。
瞼の隙間から漏れ入る光が瞳をつついているのが煩わしい。やがて耐えられなくなって目を開いた。陽光が燦々と窓からベッドへ降り注いでいる。それを認識した瞬間、がばりと体が勝手に半身を起こしていた。ベッドサ
世の中のほとんどの人々にとって、一年のうち12月は殊更忙しい。ヒーローもその通例を覆すことはできないし、むしろその定理の足裏で押し潰されて平らになりかけている。愚痴じみた理由を挙げても構わないなら、
The first blow is half the battle. (先んずれば人を制す) 「あの、何をしてるんですか?」 シャワーを浴び、気分の良いほろ酔いを残したままアルコールを洗い流し、バス
「僕は?」「バーナビー・ブルックスJr.、今シュテルンビルトで最も注目されているスーパールーキー!」「目の色は」「グリーン。森の中の湖みたいな、美しい色さ」「眉は、鼻は、唇は?」 眉は整っていて凛々
※親愛以上の感情を虎徹さんとシスに抱いててそれぞれ立ち往生な人たちの話 バーナビーがランチタイムに「いつもの場所」――ひと気の全く無い階段のふもとに辿り着くなり、何かにつまずいた。うっ、と呻き声が上
※ 2012-08-19 / SCC関西18 / A5コピー / 20P / 兎空 夜風がスーツの裾を乱暴に弄んで駆け去って行った。今はその温度を肌で感じることはできない。だがきっと、コンクリートの
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