テーブル宇宙
※ 2016-04-10発行 円豪アンソロジー「いっぱい食べる君が好き!」に参加したものの再録です。 黒くてちょっと扱いづらい長さの箸がすっと伸びて、餃子の羽根をパリパリと切り込む。円堂なんか、ちょ
※ 2015-08-30発行 円&豪アンソロジー「TROPHY」に参加したものの再録です。 「じゃあまた明日な!」 ジッ、とファスナーを勢い良く滑らせ、円堂はエナメルバッグを持ち上げた。それは既に薄
なんだか最近目が合う、ということに気がついたのは授業中だった。普段だったら放課後の部活のことを考えているか、寝ているかのどちらかなのだが、秋の大会が終われば3年生は部活を卒業だ。それでも円堂は勉強そ
「豪炎寺!」「円堂」 足音に振り返れば、両手をパーカーのポケットに突っ込んだ豪炎寺が鉄塔広場の階段を上がって来るところだった。鉄塔広場でタイヤに向かい合うのは、基本一人の特訓だ。それを不満に思うこと
うそつきも休日 昔から嘘は下手くそだ。嘘をつこうとしてもどうしてだかすぐにバレてしまう。だけど嘘だってサッカーみたいに、何度も何度も重ねていけば少しは上達するものらしい。今まではそんなこと、しようと
※ 2010-07-18 / 青春カップ2 / A5コピー / 20P / 円豪※ Pixiv掲載: https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=2268433
夏度体温 「豪炎寺、海に行こう!」 次は体育の授業なので、男子だけになった教室は着替えに騒がしい。女子は原因不明の理屈でやたらと着替えに時間をかけるが、男子の着替えなんて早いものだ。頭から体操服を被
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