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つつじの花

顔をみるのもうんざりだと
行かれる時には
何も言わずにすんなりお送りいたしましょう

寧辺の薬山
つつじの花
腕いっぱいに摘み門出の道にお蒔きしましょう

おいでになるひとあしひとあし
置かれたその花を
そおっと踏みつけてお行きください

顔をみるのもうんざりだと
行かれる時には
死んでも涙は流しません

(金素月、林陽子訳『金素月詩集 つつじの花』書肆青樹社、2011年、64頁)

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