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惚れられてなんぼ (美L・煙熱)



※Pixiv掲載: https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=4984115

「なあ熱史。ちょっといいか?」
「なに、煙ちゃん?それってとうとう留年までちらつかせられるぐらい度重なる遅刻を更に重ねてでも言っとくべきこと?」

 学校へ続く急勾配の石段を駆け上がる熱史の息は既に随分上がっていて、荒い呼気と共に吐き出される言葉も切れ切れになってしまう。しかし数段遅れて熱史を追いかけてくる煙に対して、心を鬼にすることだけは忘れなかった。煙がストップをかけたのが丁度因縁のコンビニの目の前であったことが、それを後押しして自分の表情を険しくしているのが分かる。しかし肝心の煙ときたら、先日のような面倒臭さの面影もなく、いつものように気だるげかつ眠たげな表情で飄々と熱史の視線を受け止めるだけだ。争い誘発電波による騒動の間にスネて授業をサボリまくっていたせいで、じわじわと持ち直していた教師陣からの評判を再び地に落としたことなど微塵も気にかけていないことは間違いない。

(ま、それでこそ煙ちゃんなんだけど……)

 いつもと変わらない煙の様子に安堵しているのもまた事実で、結局熱史は煙の要求通りその場で足を止めた。コンビニに立ち寄りでもするかと思ったが、煙は会話を交わすうちにも広がった数段をのんびりと詰めてくる。

「煙ちゃん?どうしたんだよ、腹痛?」
「いや俺は至って健康だ。何の問題もない。絶好調だ」
「絶好調……って言葉を煙ちゃんから聞いた時の違和感はともかく、そりゃそうだろうね。遅刻するって言いながら朝飯、しっかりデザートまで食べてたし……」

 ちなみにデザートは煙の大好物、温泉まんじゅうだ。これに関してはいつの間にかご相伴に預かっていたため、熱史も強くは出られない。どうにも煙と居ると、時間の経過を意識の外に追いやってしまいがちだ。煙のペースは独特で、一旦巻き込まれてしまうと心地良く感じてしまうのだった。

「って、そうじゃなくて!急がないとマズイだろ?それで?腹痛じゃなかったら……頭痛?水虫?」
「だから体は何ともな……ちょっと待て水虫って何だよ。ひょっとして俺が老け顔だから言ってんのか?オッサンていう暗喩か?俺やっぱりそんなに老け顔か?だけど、」
「いいから!」

 最早呆れの笑みさえ滲ませながら本題を催促すると、煙は気を悪くした風もなく、コホンとひとつ胡散臭い咳払いをした。それから長い指の綺麗な手をすっと熱史に差し出し、微かな笑みを浮かべ小さく傾けてみせる。

「鞄貸せよ」
「は?」
「だから鞄。坂キツイだろ」
「え?いや、別にキツくはないけど……」

 確かに全力で駆け上がるには苦しい坂道だが、立ち止まって会話している内に上がっている息も治まってしまった。何より、坂がキツイのは鞄が重いわけでなく急いでいるからであり、その原因は煙の寝坊である。鞄を持ってもらったところで何の解決にもなりはしないし、そもそも煙は何故唐突にそんな考えに至ったのだろうか。まさに困惑し、瞼を往復させて思案顔の煙を見つめたり隠したりする。

「もしかして……携帯を警戒してんのか?だからもうしないって。ホラ」
「いや、そういうわけじゃ……お、おい!」

 半ば奪うように熱史の鞄を取り上げた煙は、そこから携帯を引き抜き熱史に放り、残った鞄を自分の鞄に重ねて肩に引っ掛けた。それから、携帯の収納場所を把握している煙に微妙な気持ちを抱きつつある熱史を二段上に残して下り、勢いをつけて熱史の膝裏の辺りを左腕で掬い上げ、右腕で傾く背中を受け止められた。落下に対する恐怖心から反射で両腕を煙の首元に回せば、立派な「お姫様抱っこ」の完成だ。ちなみに明記しておくが、ここは急勾配の幅のごく狭い石段の上である。

「うわああっ!びっくりしたぁ!な、なんだよいきなり!危ないだろ!」
「よし、急ぐぞ……熱史……!」
「え、ええー……?急ぐぞって体勢じゃないよこれ、煙ちゃん!?」
「知ってるか……急がば回れ、という言葉を……」
「脂汗出てるよ煙ちゃん!煙ちゃんらしからぬ描写だよ!?毒キノコ?また怪人!?」
「熱史……できれば、静かにしといてくれると、助かる……」

 あまりに突拍子な行動とあまりに必死な形相に、いや俺は下ろしてくれるのが双方にとって助かる選択だと思うけど、とも言い出せず、熱史はただ青い顔で煙にしがみつくほか無かった。長い襟足の細い猫っ毛が手の甲のあたりにかかってくすぐったい――などと現実逃避が盛んだ。

「あのさ……今日の煙ちゃん……、」
「なに……」
「ほんとに疲れた匂いするよ……」
「うるせぇ……わんぱくでもいいから逞しく育てよ……。軽いぞ熱史……」

 改めて書き加える必要も無いことだが、当然ながら授業は遅刻した。

 一時間目は厳しいことで有名な教師の担当する数学だったのだが、異様な体勢で揃って入室した二名の生徒に対し、飛んだ叱責は遅刻に対してのみだった。触れられないのが逆に辛いってこともあるんだな――熱史は真剣に「ボケ殺し」の残酷かつ悲惨な歴史を振り返った。やはりまず浮かぶのは、髪型と同じくらい特徴的な間を持つ彼女の部屋に招かれ、流星のように夜空に散った数々の一発屋芸人たちの姿だろうか。

「なあ、熱史。ちょっといいか?」

 授業合間の休憩時間になっても事情を聞くに聞けない、という気まずげなクラスの雰囲気を一切関知しない見事な切込みだった。多分煙ならばあの部屋に呼ばれても馴染めるだろう。馴染みすぎてソファで居眠りするかもしれない。とんだ放送事故だ。

「う……うん。なに?煙ちゃん」

 いつも通りのはずだった日常が全く同じセリフからおかしなことになった今朝の経験から、多少の警戒は仕方のないことだろう。しかし煙はやはり言い淀む熱史を気にする様子は無かった。どこか涼しい面立ちをしかめて、難しげな表情で手元の雑誌を眺めている。何か悩みでもあるのかと、努めて優しい笑みを心がけながら覗き込むと、がばりと視線を上げて熱史を見上げて来た。

「率直に聞かせてくれ。熱史はどれがいいと思う?」

 眼前に突きつけられたのは煙が眺めていた雑誌だ。明るく楽しい職場です、高収入!週3からOK!、学生・主婦大歓迎……等々、紛う方なきアルバイト情報誌だ。それを悟った瞬間に熱史の頭上の直撃した衝撃の大きさたるや筆舌に尽くしがたい。ひょっとして朝から様子がおかしかったのは、この悩みを抱えてのことだったのか。何か経済的な事情が発生して、それを打ち明けることもできず働くことを決心したのだろうか。こんなに面倒臭がりで無気力な煙が。もう一度言うがこんなに面倒臭がりで無気力な煙ちゃんが。

「煙ちゃんごめん!俺、煙ちゃんが困ってるのに気づきもしないで……水虫とかどうでもいいことばっかり言って……携帯入れてるとこなんで把握してんだろってそんなことばっかり気にして……本当にごめん!」
「お、おい……急にどうしたよ……つか場所もアウトなのかよ。場所はしょうがないだろ?いつも見てるから覚えたんだよ。わざとじゃないって。ついでに水虫のことは忘れろよないい加減……大体、困ってるって何のことよ?」

 勢いに押されるようにして身を引いた煙は怪訝げに熱史を見上げている。冷静に観察してみれば、そこに切迫した様子は見えないし、何より今朝は湯布院家のリビングにお邪魔してお茶と温泉まんじゅうまでご馳走になっている。一大事が発生したという様子では無かった。

「いや……煙ちゃんがバイトするって言うくらいだから……きっとお金に困るような重大事件が起こったんだと思って……」
「あー……そっか。そっちか……。まあそうだな……確かに、面倒臭いという気持ちは捨てきれてないな……」

 とりあえず何か困ってるわけじゃないから、と断言されてほっと安堵する。しかし、それならば一層アルバイトなどという単語がこの湯布院煙の口から出るのはおかしい。煙は究極の面倒臭がりだ。バイトをするくらいなら、その分動かずに金を使わないようにすればいい、くらいは考えそうなものである。ある意味合理的かもしれません、と脳内の硫黄も唸っている。

「何かほしい物でもあるの?確かに最近は黒玉湯に通い詰めてるし、自由に使えるお金ってのは少ないよなあ」
「ほしい物……と言えば、そうだが……」
「なんだよ、いやに濁すな。あ、誰かの誕生日とか?煙ちゃんって案外照れ屋だもんね」
「やめろよ違うって、そういうのじゃなくてだな……つまり、つまりだ。俺は稼ぐぞ」

 どこか眠たげな声と、気だるげに立てられた人差し指。言葉はいくら待っても続きそうになかった。人差し指の先端を見つめ、昔お爺ちゃんに「人は指さすな、2本は相手を指しても残り1本は……」などと叱られたことを思い出していた。いやいやそうじゃなくて。

「えーっと……ごめん、よく分からなかったからもうちょっと詳しく頼めるかな、煙ちゃん」
「おう。俺はやる時はやるし、稼ぐ時は稼ぐ男だ。だから安心しろ、熱史」

 チャイムの音がなんだか大きくがらんどうに響く。教室がいつもの休憩時間よりも遥かに静まり返っていたのは錯覚だと信じたい。いや、百歩譲って聞き耳を立てられていたという現実を認めたとしても、誰かに突っ込んでほしいと熱史は強く思った。ボケ殺しはやめてくれ。

(ヤバイ、ケンカしてた時より煙ちゃんが遠い……意味が分からない……)

「やあ……って、まだ誰も来てないみたいだ」
「一番乗りか」
「そうみたいだね」

 くあ、と小さな音を喉から搾り出して欠伸しつつ、煙は熱史を追い越してさっさと椅子に腰掛けた。学校の同一規格の机と椅子に長い手足を窮屈そうに押し込んでいるのを見るのが、なんだか可愛らしい気がして熱史は気に入っている。

 見たところ、珍しく飽きることなくアルバイト情報誌を片手に抱えている以外はいつも通りの煙だ。面倒臭がりで無気力のくせに退屈は嫌い、というややこしいところが煙にはある。今回も暇つぶしの一環として突拍子のない行動に出ているに違いない。4時間目の現国でいつも通り船を漕ぐ煙を眺めていたら熱史も随分落ち着いた。元々こういう、無気力なようでいて独特の思考やペースを持っているところが気に入って仲良くなったように思う。最近バトラヴァだの怪人だの死体だのごたごたしていたからうっかり忘れていただけで、煙の言動はこんなものだったのだ。きっと。多分。

「熱史、先に食べてようぜ」

 言いながら、既に煙は弁当を包む緑の布を開いている。早起きしたついでに二人分の弁当を作ったのは熱史だが、どうしても持つというので部室までの運搬は煙に一任したのだった。

「そっちは俺のだよ。色で分かるだろ?」
「分かってるって。まあ座れよ」
「そんなに腹減ってたの?もう少しご飯詰めてくれば良かったかなあ」

 煙が椅子を引いてまで促すので隣に腰掛けた。それでも煙は熱史の緑色の弁当箱を手渡さず、いそいそと蓋を取り上げ箸まで持ち上げている。水色の弁当箱は未だその姿を同色の布で覆ったままだ。隣の芝生のほうが青く見える現象というやつだろうか。緑だけに。混乱のあまりくだらないことを考えている。

「あの……煙ちゃん?」
「熱史、口」

 くち?口とは一体何のことか。いや分かるのだ。このシチュエーション、このセリフで「口」の指す意味は。しかし煙に言われる意味が分からない。声にならず、目だけでその真意を問えば、煙は半端に口を開けてだらしくなく発声をした。曰く、「あー」。

「アニキが食べさせてやるから。もっとちゃんと食えよな」

 ふっと今までの煙との付き合いが熱史の脳内を走馬灯のように過ぎ去った。あんな無気力な煙ちゃん、こんな面倒臭がりな煙ちゃんが次々とよぎっていく。時には食べるのが面倒だまで言い出して、手ずから弁当を食べさせたこともある。今の状況と正反対だ。雛鳥にエサをやるような気持ちになり和んだのを覚えている。とても大空には羽ばたけそうもない無気力さだったが――やっぱり、今日の煙ちゃんはおかしい。

「……ラブメイキング!」
「なんで!?」

「……まあ部活とは言いつつ、各々好きに過ごす場ではありますが……」
「我々は地球防衛部です!地球を愛の力で守る活動を行っているのです!何度言ったら分かってくれるんですかぁー!」
「よしよし、今日も元気だなぁ……3倍昼モフだ!!」
「でもなあ、死……がまた増えるのは、さすがに……なあ」

 有基のいつもの強襲により、ウォンバットは俵山の腕から掻っ攫われてモフモフの餌食になってしまった。当然、俵山の体は地面にくず折れてしまうわけだが、最近ではそれが日常と化しつつある。現に硫黄や立はそちらに微塵も目をくれず、床に座り込む熱史の膝元で横たわる煙に視線を注いでいた。いつものようにだらけて眠っているわけでなく、どことなく煤けており表情も険しい。

「ごめん……気が動転してて……」
「鬼怒川先輩の気がどう動転したら自発的に変身して湯布院先輩を半殺しにする流れになるんですか?」

 硫黄と立、それから早弁で兄お手製の弁当を食べ尽くした有基は、三人揃って購買へ向かい、ウォンバットもそれに合流し部室へやって来たらしい。もしそのタイミングが少しでも遅れていたなら、生身の煙を危うくラブっていたかもしれない。

「この前仲直りしたばっかなのにまーたケンカかよ?」
「さすがの私も、一銭の儲けにもならないと分かっていたって気になりますよ」

 座ったままの熱史に二年生たちがにじり寄ってくる。二人とも端正な顔立ちなだけに、無表情で視線を投げ下ろしてくるだけでまるで尋問だ。思わず目を伏せつつ、ウォンバットの喘ぎ声をBGMに熱史は朝からの煙の不可解な行動を語らされた。

「はあ……それは……なんとも……」
「毒キノコでも食ったんじゃねーの?」
「だよな!?そう思うよな!?」

 次第に二人の視線は同情的に、低い位置になっていき、最後には煙を囲んで座り込む形になる。やっとボケ殺しから解放された安堵から、熱史はほうと長い溜め息を吐き出した。恐らくこの学校で煙のことを一番分かっているのは熱史だろう。だからこそ、煙の異変を共有できる人間も少なかった。熱史自身が思う以上に、防衛部の仲間たちとの仲は深いものになっている――そんな実感が染みて、言う気も無かった言葉がぼろぼろと漏れ出てくる。

「それに……また怪人の仕業かと思うと居ても立ってもいられなかったんだ……。この前のは、もし原因が分からなかったら、俺たちって喧嘩別れで終わってたかもしれないわけだろ?それで、ちょっとした変化も気になるって言うか……」
「はあ……まあ、今ここでうっかりラブってしまっていたら永遠の別れの可能性もあったわけですが」
「だよなあ」

 一応気を使っているのか小声ではあったが、この至近距離だ。ばっちり熱史の耳に届いている。しかし自業自得という四字熟語の重みに熱史は項垂れた頭を上げることすらできなかった。伏せた視線の先には煙の煤けた横顔がある。ポケットのハンカチを取り出して軽く拭ってやった。

「そ、それ……はぁ、あ、あ……愛!愛ですぅ……!」
「そうだよなぁ、朝モフ!昼モフ!夜モフ!これが本当の愛だよなぁ!やっぱり分かってくれたかぁ~!」
「そ、そうやない!湯布院、さんの行動は愛!と言って、あ、あああぁー!」

 感極まる有基の指使いに陥落したのか、何か言いかけていたはずのウォンバットはくったりと地面に伏せてしまった。最早呆れすらも沸いてこないいつもの光景だ。三者三様の溜め息をついているところで、有基があ、と頓狂な声を上げた。

「思い出した。モテだ」

 その場の視線を集めた有基は、屈託のない笑みを浮かべて煙を囲む円に加わった。まるで飼い主の下に駆け寄る子犬のようだ。

「モテっすよ、モテの条件!力と、金と……アニキ、だったっけ」
「それがどうしたんだよ?」
「ああ、なるほど。湯布院先輩の不可解な行動をその三つに当てはめれば、説明がつく……ような気がする、ということですか」

 考えてみれば確かに、煙よりは小柄かもしれないが、同年代の平均以上の体格をしている熱史を教室まで運び上げたのは力を示したと言えるかもしれない。金にしても、これからの有望株ですということが示したかった、と言われればそう思えてくる。極めつけは「アニキ」で、煙が未だかつてそのような反応に困る一人称を使用したことがないことを思い返せば、有基の意見に説得力が出てくる。けど先輩のはどっちかと言や「アニキ」じゃなくて「お兄ちゃん」だろ、とは立の弁だ。

「でも、なんでそんなこと……」
「えんちゃん先輩、アツシ先輩とケンカしてる時、めちゃくちゃ落ち込んでたっす!だからアツシ先輩と同じように気にしてたのかもしれないっすね」

 当たり前の、何でもない簡単なことのように言い切ってみせた有基はやっぱり笑顔だ。こういう時に、熱史はこの二つ下の幼さの抜けきれない後輩を侮れないと思う。

 昼休みの終了を告げるチャイムが鳴る後輩たちはそれぞれ立ち上がったが、熱史はその場に留まった。それぞれの怪訝げな視線を受けて苦笑する。ひらひらと手を振り返してやった。

「煙ちゃんがこうなっちゃったのは俺のせいだし、起きるまで見とくよ」

 互いに顔を見合わせた硫黄と立は、なんとも言えない笑みを浮かべてそれぞれ教室に戻っていた。有基も、俵山ごとウォンバットを恐れおののかせながら教室に戻っていく。パタン、と静かにドアが閉まってしまえば先ほどまでの喧騒が嘘のようだった。

 全部自分で気づけなかったのはやっぱり悔しいが、この学校の中で煙のことを一番知っているのはやっぱり熱史だ。だから、煙が熱史と同じ不安を抱えていた、という仮定が正しければ、煙の考えそうなことを想像しやすくなる。例えば、男は男に惚れさせてなんぼという主張に則って、ケンカしても離れられないくらいの距離に相手を近づけておきたいとか。

「煙ちゃん、馬鹿だな」
「……うるせぇ」

 視線を下方に戻せば、真っ赤になった耳が目に飛び込んで来て思わず笑ってしまった。

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