スローリー・バット・シュアリー
僕の好きな人は時間に律儀だ。 ピピピ……絶妙な加減で人間にストレスを与える軽快なアラームが部屋に響く。自分で意識しないうちに鼻にかかった妙な声が出る。部屋の中央に居座るリクライニングの椅子に背を預
僕の好きな人は時間に律儀だ。 ピピピ……絶妙な加減で人間にストレスを与える軽快なアラームが部屋に響く。自分で意識しないうちに鼻にかかった妙な声が出る。部屋の中央に居座るリクライニングの椅子に背を預
夜中に煌々と光る信号の色が示す意味ではなくて、その輪郭だけをただぼうっとなぞりながら歩いていた。ふと、その形は万国共通なのだろうかと取り留めの無いことを考える。それを確かめに世界を旅するのもいいかも
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